展示室に配置した井戸のなかには、沿岸部の低地、乾燥した砂漠、強風が吹く森林地帯など、それぞれ異なる気候や地理的条件下に置かれた架空の都市群に、様々な災害のシナリオが投影されています。このシナリオは、世界各地で猛威を振るう山火事や高潮による被害の実態と相関関係にあります。7つの井戸群は、そうした恐るべき災害に柔軟に対応し、厳しい自然環境に適応した都市の諸相を物語ることで、リジェネラティブ・アーバニズムの実践方法を伝えていく都市デザインの体験装置なのです。
災害から生まれた7つの都市を旅するように巡りながら、様々な言葉やイメージを組み合わせ、[強靭で/バランスがよく/協調的で/リスクに備え/知的で快適な都市生活を保証する]未来の都市像を思い描いてみましょう。